伝統的な染め技術『注染』(ちゅうせん)。
現在、注染をおこなっている染工場は全国的に数少なく、群馬県では一軒のみ。
駅前の繁華街から少し外れた住宅街、高崎市常盤町にその工場はあります。
中村染工場は明治30年(1897年)創業。
現在は四代目の中村純也さんが代表を務めています。
なぜ中村染工場さんに制作の依頼をすることになったのか。
ことのはじまりはTwitterでつぶやいたあることがきっかけでした。
『オリジナルグッズ作るなら何がいいですか!?』
Tシャツ、ステッカー、コースター、、etc、、、
たくさんのコメントを頂いたのですが、中でも一番多かったのが
『手ぬぐい』だったのです。
そしてミラクルは置きました。
中村さんが弊社Twitterを見くださっていて反応して頂いたのです!
速攻でDMしました((笑
その時は知らなかったのですが、中村さん、かなりの日本酒好きで弊社の商品もよくお飲みいただいているそう。
お気に入りは99で、日本酒イベントで土田社長と星野杜氏とも会ったことがあるということです!
土田社長も中村さんのことを覚えていて、
『うちの法被の生地と染め方を褒めて頂いた!』とかなり印象的だったようです。
そこからデザインをおこし、『あーでもないこーでもない』とこだわりにこだわっているうちに夏になってしまいました。
(デザインについては後述します)
そしてお盆明け、いよいよ手ぬぐいを受け取りに高崎市の工場にお邪魔することができました。
大通りから少し入った、閑静な住宅街に工場はありました。
一見寡黙な職人さんのような方ですが、非常にお話しが楽しく冗談を交えながら手ぬぐい造りについて聞かせて頂きました。
『注染手ぬぐい』
わたくし、注染という染め方はもちろん、手ぬぐいの造り方はまったく知りませんでした。
製造工程の詳細は中村染工場さんのWEBページと
中村さんが撮影してくださっった土田てぬぐいの制作動画をご視聴ください。
ご覧頂いたとおり、とても手間がかかるのです。
想像をはるかに超えていました。
大量生産が可能なプリントが主流になっているそうですが、
注染手ぬぐいのもつ柔らかさ、表裏のない仕上がり、にじみやゆらぎなどの表情の豊さは再現できないのでしょう。
職人さんのぬかりない手仕事と伝統技術に心が踊りました。
RECLAIMING
MICRO-BIODIVERSITY
FOR THE FUTURE OF SAKE
土田酒造のラベルやグッズに書かれているメッセージです。
【日本酒の未来のために 多様な微生物の力を呼び起こす】
という意味合いが込められています。
右側のイラストはボトルの中に込められた多様な微生物たちを表現しています。
デザインは土田酒造のビジュアル面を担って頂いているデザイナーの東川祐子氏。
イラストはSTEPゼロなどでイラストをお願いしているイラストレーターの◎◎◎氏に依頼。
土田酒造らしく、いさぎよいカッコよさと遊びゴゴロがいい感じに表現されたデザインではないでしょうか。
ハンカチやタオル代わりに。
バンダナ、ストールにように使っておしゃれに使っても。
食事の時の敷物にもいいですね。
そのまま飾るって頂くのもいいかと思います。
ぜひ思い思いの使い方で、Tsuchida手ぬぐい【MICRO-BIODIVERSITY】を手にとっていただけたら幸いです。
販売は川場村の土田酒造直売店かオンラインショップにて。
全国の土田お取り扱い店様でも取扱のある店舗がありますので、在庫状況などお問い合わせをお願い致します。
Text by:OZAWA (Instagram @ozawa0278)
群馬県沼田市出身。伝統的なものづくりに憧れ、1999年土田酒造に入社。
酒造り、瓶詰めの製造部門から始まり販売部門である事業部を経て、現在はセールスプロモーションマネージャーとして、デジタルマーケティング、広報PR、各種SNS運用など勉強中。