低精白

土田酒造が低精白にドハマリしていること①

2020年2月3日

2年前には考えてもいなかったことが起きている。
精白90%の良いお酒が、目の前で次々と生まれているのだ。

ここでの「良いお酒」の、私の定義は

麹の酵素がお米を溶かした複雑なうまさを味わえるお酒。

複雑なうまさとはなんぞや?
と問われると、まだまだ言葉を分解できてないのが、私の弱いところ。

巡回指導のときに、鑑定官(国のお酒の先生)の先生から、
「これは、現在の日本酒の評価で表すのはもったいない。ワインの人に表現をしてもらったほうがいい。」
と言って頂いたときは、心震えてしまった。

そう、自分が習ってきた日本酒を表する言葉では足らないのである。
だから表現を学ぼうと思う。
この記事も、表現のひとつ。
しばらくたって
「土田さんも、だいぶお酒の表現が伝わるようになったね〜」
なんて言われること目指そう。

いま、土田酒造では、精米歩合90%の酒造りにどっぷりハマっている。
計画段階では、13種類を造る予定。

杜氏の星野くんに無理くり頼んで、
違う精米歩合だったのを、急遽90%に変更したのもある。
ほんと毎回変更をお願いしてごめんなさい。

とにかく90%精米を色々試したい。
早く試したい。来年では遅いのだ。
そのくらい、90%のお酒に可能性を感じているから。

なんで私たちが、取り憑かれたように90%に可能性を感じているのか?
そこには、とんでもない可能性を秘めているから。
その可能性を言語化していきたいと思う。

それがきっと、
日本酒を飲んでいる人、売っている人、造っている人が、
そしてまだ日本酒に興味ない人までもが
日本酒ってやっぱりいいよなー、
という価値につながると思うから。

目の前で読んでいるあなたが、

「日本人はやっぱり日本酒だろ!」

となって頂けることを信じて。
ちょっとだけ長くなりそうですが、
どうぞお付き合いくださいm(_ _)m

土田祐士

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