カミアカリ

玄米でうまいカミアカリは、うまいお酒になるのか!?

こんにちは、土田酒造の土田祐士です。
いきなりですが、写真をご覧ください。



お馴染みの安定な麹造りの写真。

そして次の写真をどうぞ。



信じられるか…これ麹なんだぜ。

蔵人からこの写真が送られてきたとき

「え、ここの蔵人は何造ってるの?
 ドッキリ?ギャグ?
 もしかしてこれは味噌?
 麹室にこんなの入れて大丈夫?」

と、自分でこのお米をお願いをしておきながら、
周りのスタッフが振り向くほど、
大きな独り言が出るほど衝撃的な色。

蔵に戻って、16年。
麹は白いか、若干黄色みのもの。
と習ってきました。
実際に、何百回と触ってきた麹は、白かった。
この世に茶色の麹なんてあろうはずがない。
そう思って生きてきたので、
この写真が送られてきたときは、
現実世界の麹とは信じられなかったのです。

これは、ほぼ玄米に近いお米です。
精米歩合99%。
1%だけ削っているお米のため、このような色味。

英語でブラウンライスとは、よく言ったもので。
というか、ブラウンというより、
ダークブラウンじゃね?


このお米の品種は
「カミアカリ」

なんとも神々しいお名前。
世の中にネーミング勝ちというのがあるけど、
まさにこのお米は、名前だけで妄想が膨らむ、すばらしいネーミング。

蛇足ですが、このネーミングセンス。
神はこの才能を、私に授けてはくれませんでした。
私がつける商品名は、99%の確率でスタッフが苦笑。または失笑。
社長がつけた名前だから「その名前はないっすよー。」と言いづらい
雰囲気ということを、察することができるほど。

カミアカリと名前がついたのは、
マーケティング的にいいとかではなく、
その出会いから、
発見のされ方が神秘的。
↓詳しくはこちら。
https://ankome.com/modules/information/index.php?cid=6

日本で、選ばれし5箇所の農家さんだけが栽培を許されたお米。
玄米で食べるのが美味しいお米。
胚芽の大きさが通常のお米の3倍!
そのため栄養素も多い。
玄米で食べるのだから、そのまま栄養素もとれる。
しかも、今流行りの低GI。

機能性も神ってる。
名前負けしていない!!

玄米で食べるのだから、
無化学肥料の無農薬で育てられるのが栽培のルール。

ここまで、玄米の状態がいいというなら、
玄米に近い状態で酒に仕込んでみたいと思うのは
酒蔵として、当然のこと。

と私は思っていたのですが、
このタイミングで酒造りに参加していた
稲とアガベの岡住さんには
「玄米で造るとか、バカだな〜。」
と爆笑していたので、どうやらおかしいらしい。
無自覚は罪。がんばれ自分。


しかし、ここで思うのです。
米がきたので仕込みまーす。
だけでは、お米に対して失礼だろう。
まずそのお米を知ることから!

次の記事は、長野県の伊那市でカミアカリを育てている
Wakka Agriさんを訪ねた記録です。
この人達がまた、私たち以上に予想越える
集団だったのです。

-カミアカリ

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